年内に発売されると言われてずっと期待していた真三國無双8Empiresですが、そのあとに戦国無双5の発表と発売が来てもまだ続報がなく、やっと発売日の決定と体験版の配信がされました。
その体験版では批判が多く、自分も遊んでみてイマイチだと感じていて、思わず予約をキャンセルしようかと悩むほどでした。
…結局発売日には物が届いていますが。
もしかしたら体験版の不満は解消されているのかもしれないとか、体験版は製品版のグレードダウンかもしれないとか、イマイチが少しでも改善できているかと期待していました。
もう文章でオチが読めてるけど、改善ナシ。
そんなわけでダメ出しの話。
Empiresシリーズは無印の作品の世界観を、エディットで作れるオリジナル武将を操作して、天下取りをするといった内容になっています。
Empiresシリーズは三國無双シリーズの２から今作の８、戦国無双シリーズなら２から４まで発売されていますが、このゲームの内容は基本的に変わらないです。
自分が遊んだことのあるEmpシリーズは戦国２・３と先ほどの三國７・８。
戦国４はハードがPS4のみで遊べないので持っていないのと、三國の方は触れたきっかけがOROCHI3なのでその時の参戦作品の７からです。
ちなみに三國と戦国の違いは中国の三国志がモチーフか、日本の戦国時代がモチーフかの違いもあるけれど、どちらかというと三國無双の方がエディットが細かく設定出来るのが魅力的です。
ゲームのコンセプトはどの作品でも大きくは変わらないので、シリーズ毎に重要なのはグラフィック有りの固有武将（無印版でのプレイヤー武将）がどれだけ居るかとか、国取りの時の政略システムとかの違いになってきます。
なので自分が三國7Empから三國8Empにバージョンアップして期待しているのは、参戦武将の増加と使用武器種の増加、武将エディットのより細かく設定が出来るかといった感じです。
まず文句を言いたいのはロードの長さと、ロードを挟む回数が多すぎるのが不満。
くっそテンポが悪いです。
そのクソ長ロードで入る親密度上げイベントの動きは、カクカクなのに動きが早送りでヌルヌルにしてる感じで、Youtubeの中華クソスマホゲーのCMのような気持ち悪い不自然さを感じます。
それを見るためにいちいち前後に長いロードが入るのは本っ当にテンポが悪い。
クソ長ロードはエディット中も酷くて、エディットの設定の目盛は非常に細かく設定できますが、リアルタイム反映はされずに確定をしてから読み込みが始まります。
目盛が256段階あれば変化を確認するために256回クソ長ロードを挟んで細かく確認する…とかも冗談抜きで必要だったり…。
意味が分からないのは髪のところだけ一覧表示があってクソ長ロードは１回だけで済む便利機能はありますが、防具などのほかのところは一切無いので、ひとつひとつを確認するために全部クソ長ロードを繰り返して読み込む必要があります。
あと武器を選ぶときに武将名で表示するのはマジでやめてほしい。
三國7から三國8で大きくシステムが変わったので、武将の得意武器が一新されました。
三國8を遊んだことがあって三國8Empをこれから遊ぶ人は馴染みがあるので問題ないと思います。自分みたいにPS4がないからSwitch版が初めての三國8シリーズという人にとっては、誰がどの武器か全く分からないし、アクションのプレビューはないし、相変わらず反映するのにクソ長ロードでものすごくストレスに感じます。
防具は初期状態だと種類が少なく、三國7Empでもキャラ再現をするには種類が少ないと文句を感じていましたが、それよりも少ないです。
他社作品だとゴッドイーター３が同じ見た目の服装でも軽装・略装・装飾・特装など色以外にもバリエーションがあって使いやすくて、これがあったらなぁと思っていたら、こっちの新作は前作より種類を減らされるという…。
恐らくDLCで本体の２倍くらいの金額を使って少しずつ増えていくんだろうけど、現状の種類の少なさはキャラ作りが萎えて諦めるレベルで酷いです。
ちなみに体験版と製品版で数に変わりはなくて、体験版の時は種類の少なさにがっかりしたけど、恐らく製品版で増えるはず！と思って変化がなかったのは落ち込みます。
ボイスは今回男女それぞれ３０種類収録という話ですが、やっぱり３０種類は少ない。
三國7Empでは音声の高さ（ボイスピッチ）があって、三國8Empよりボイスの種類は少ないですが、キャラクターのイメージ通りの声を作ることができて、結果的にかなりのレパートリーがありました。
三國8Empではボイスピッチがなくなった分、少年少女、若年、青年、老年と分けられていて３０種類と、台詞の種類で言うともしかしたら三國7Empより少ないのでは…と思ってしまいます。
批判の声のだいたいは「PS4・PS5と同じものをSwitchのマルチプラットフォームで出した結果Switchの低スペックが足を引っ張った」って言うけれど、さっきから画像に出しているSwitch版三國7Empではこれらの不満点が目立つ内容ではなかったです。
こっちは三國7Empの画面で、確かに三國8Empと比べるとグラフィックは酷いですが目盛りの操作はリアルタイム反映で変化がわかりやすいです。
この中間になるように頑張って欲しかった…。
戦闘の方はややカクつくように見えるのが不満です。
先ほどの「PS4・PS5と同じものをSwitchのマルチプラットフォームで出した結果Switchの低スペックが足を引っ張った」から低スペックのSwitchで見てたらそんなもんって言えば良いんですが、既にSwitch版無双シリーズは三國無双7、戦国無双5、無双OROCHI3が発売されています。
画像は順に三國無双7Emp、戦国無双5、無双OROCHI3UL。全部Switch版で録画機材も同じ。
体感でカクつきは最新作の三國8Empが悪い気がするのは気のせいですかねぇ…。
別にSwitchでPS5クオリティを求めてコケなくても、Switchで遊べるゲームに合わせたクオリティのものを作ればいいのにと感じます。
今後もPS5とSwitchのマルチプラットフォームで出そうとした結果、微妙な仕上がりになるゲームが増えていく気がしそうです。
で、ゲームは面白いのかつまらないかというと、結局のところ冒頭の「エディットで作れるオリジナル武将を操作して天下取りをする」だけのゲームで、Empiresシリーズという完成されたゲームなので、やり始めるとついつい何時間も熱中してしまいます。
逆に言うと画質や登場武将の種類に目を瞑ればほかの作品でも良いのではとなってしまいます。少なくともSwitch版でEmpiresシリーズを遊ぶのなら8Empをやるよりも7Empの方がいいのでは？と感じます。
三國7Empは修正済みの移植版のSwitchで遊んでいたので影響はなかったですが、発売直後のPS3とかのバージョンでは大量のバグと修正祭りがあったらしく、前作の三國6Empより出来が酷かったとのこと。
確かに、Switch版でもほかのゲームに比べると強制終了が多いけど、まだ普通に遊べるレベルです。
じゃあ問題作の次回作の三國8Empもバグまみれなんじゃないかと期待(？)するけど、いまのところ普通でした。
敢えて言うなら遊んでいて２回ほど無音・無言バグは遭遇しました。
BGM以外無くなって、戦闘中も風の音のみ、キャラクターボイスも無くなってメッセージウィンドウも文字が表示されないといった内容で、ある意味遊べなくなります。
恐らくこれから修正やDLCで機能が増えていくんだろうとは思いますが、１年待ってようやく出てきた新作がこの出来だと悲しく感じます。
体験版でも批判が多かったのに変更なしで製品版が出てきたので、不便さは仕様で終わりそうな気がしそうですが…。
